1997-04-15 ArtNo.10125
◆<星>ショープラ/GIC、ブラジル合弁事業の拡張準備
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のショープラ・アジアは、ガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コーポレーション(GIC)と合弁で設立、今年2月に操業を開始したばかりのブラジル工場のキャパシティーを同地における消費用電子ブームに乗って早くも2倍に拡大する計画だ。
昭和プラスチックの中川氏によれば、マナウス・フリー・トレード・ゾーンにGICと60:40の出資率で、1000万米ドルを投じて設けた工場は、ソニー、松下、フィリップス、サムソン等の現地工場にプラスチック部品を供給している。目下、同工場には各500万米ドルの射出成形機6台が備えられているが、今年下半期までに更に5~6台追加する。
ブラジルでは、TVセットの需要だけで今年は800万台、来年は1000万台が見込め、これは日本の国内需要に匹敵する。為替レートの安定やインフレの鎮静でブラジルの経済基盤は強化されており、ソニー等の日系企業の製品に対する需要が拡大、ショープラのビジネスも益々繁忙しつつある。
ショープラはまた、メキシコ市場への進出を検討、ベトナムでは現地工場にブロー・モールディング技術を導入、シャンプー・メーカーの花王やブリティッシュ・ペトローリアムにポリエチレン・ボトルの供給を開始している。(BT:4/14)
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