1997-04-12 ArtNo.10104
◆<印度>ナフサ値上がりで発電プロジェクトが立ち往生
【ニューデリー】ナフサの国際価格上昇で民間発電プロジェクトと石油会社の双方が難問に直面している。
ナフサの国際価格はトン当たり、以前の160米ドルから230米ドルに上昇したが、統制価格制度(APM)の下、国内価格は7200ルピーに固定されている。石油会社はこのため発電事業に対する燃料供給に消極的にならざるを得ない。これに対してナフサ・ベースの発電プロジェクトは、石油省が燃料供給を確保する能力を欠いていることから、膨張したコストと関税負担を背負い込む恐れが生じている。
観測筋は、インドは発電燃料にナフサを使用している数少ない国のため、仮に燃料の配給が実行されれば、ナフサ価格は一層上昇すると見ている。唯一の解決策はAPMの撤廃だが、現在の政治的状況下では、短期的には望み薄と言う。(ET:4/9,IE:4/11)
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