1997-04-10 ArtNo.10072
◆<馬>ABB、バクン・ダム工事の遅れ確認
【クアラルンプル】サラワク州のバクン水力発電ダムの建設を請け負ったABB-CBPOコンソーシアムを率いるアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)のGoran Lindahl社長は8日、バクン・プロジェクトがバルイ川の河道迂回工事の遅れから停頓していることを確認した。しかし、同社にはプロジェクトから撤退する考えはないと言う。
同プロジェクトのプロモーターを務めるEkran Bhdのティン・ペックキイン会長は先週金曜、バクンでは工事が停頓し、関係者が現場から退去、支払いも滞っているとの消息を報じたフリーランス・ジャーナリストを告訴すると語っていた。ABBの年次業績発表会後、この点について質問されたLindah社長によると、韓国の東亜建設産業(Dong-Ah Const.)により請け負われた河道の迂回工事には、3本のトンネル工事が含まれ、あるいはトンネルの1本の崩壊した可能性が有る。この種の工事にはよく有ることで、またプロジェクトの初期段階におけるこの程度の遅れは、全工事の完成期日に影響を及ぼす恐れはない。しかし河道迂回工事そのものは、同社監督権外のもののため、工事全般に如何なる影響が生じるかについてはコメントできない。ABBは支払いに関する保証には満足しており、クチンに駐在している200人の同社スタッフは、向こう数ヶ月以内に現場に移動すると言う。しかし同社長はスタッフを現場に移動させる正確な期日は語らなかった。(ST,NST,MBT,STAR:4/9)
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