1997-04-10 ArtNo.10070
◆<馬>不動産のマー・シン、サウンド・カード・ビジネスに進出
【クアラルンプル】不動産開発とプラスチック成形を本業とするマー・シン・グループBhd(MSGB)は、台湾企業の権益買収を通じ、情報技術(IT)市場の開拓に乗り出した。
MSGBのヤップ・コンナム重役(ED)によると、同社は最近完全出資子会社チャンピョン・コンピューターズSdn Bhdを通じてToptek Taiwanの全権益を546万Mドルで買収、トップテックはまたトップテック・マルチメディア・インク(台湾)の51%の権益を352万Mドルで、タイワン・マルチメディア・インクの51%の権益を47万4000Mドルで買収した。
これによりMSGBはサウンド・チップ、チップ・ボード、マルチメディア・サウンド・カード・システムの研究開発(R&D)能力を手に入れた。トップテックは世界のサウンド・チップ・テクノロジー企業6社に名を連ね、その製品と技術は台湾で各種の賞を獲得している。またタイワン・マルチメディアは最近Iフォーン・サウンド・ボードを世界市場向け出荷している。トップテックは世界市場では僅かなシェアしか占めていないが、これは大量生産能力を欠いているためで、MSGBは金融、人材、マネージメント、マーケッティング・ネットワーク等の面で支援を提供する。現在トップテックの製品は契約ベースで米国で生産されており、今後も引き続き同方式が採用されるが、マルチメディア・スーパー・コリドーの完成に伴いR&D業務は将来マレーシアに移転されると言う。(MBT:4/8)
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