1997-04-09 ArtNo.10060
◆<印度>4クラッカーの稼働でエチレンの供給過剰も
【バロダ】リライアンス・インダストリーズ(RIL)が先月大型マルチ・フィード・クラッカーを稼働させたのに続き、向こう2年間にはICPL、Haldia、Gailも相次いで新クラッカーを稼働させることから、エチレン及びその誘導体の供給過剰が懸念されている。
またインドの国内プレーヤーがエチレンを持久できるようになることから、国際価格にも影響が生じ見通しだ。RILはインド国内だけでなく、東南アジア市場の主要なバイヤーとして、年間50万~60万トンのエチレンを国際市場で調達してきたが、同社が市場から姿を消すことで、スポット価格の下降が予想され、米国では2月と3月のエチレン契約価格が既にトン当たり628~650米ドルの範囲で変動している。インド国内市場では1998年末から、エチレン価格に影響が出る見通しと言う。(ET:4/8)
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