1997-04-09 ArtNo.10053
◆<星>スンバワン、ユーティリティー事業にS$2億追加投資
【シンガポール】スンバワン・コープは、サクラ島におけるユティリティー・サービス契約を新たに6社と結んだことから、2億Sドルを追加投資して、同島の設備を拡張する。
スンバワン・コープのエンジニアリング/建設部門子会社スンバワン・エンジニアリング・アンド・コンストラクション(Sembec)のサクラ島におけるユーティリティー・センターは5000万Sドルの第1期工事が近く完了、6月からヘキスト・アセチルに対する15年契約のサービスを開始する。更に2億Sドルの投資により、最近初歩的な合意書を取り交わした6社、エア・プロダクツ・シンガポール、イーストマン・ケミカルズ、住友化学シンガポール、旭化学アジア、ポバル・アジア、ロンザ・アジアに対するサービスが可能になる。
Sembecはまた今年末までにサクラ島に2億4000万米ドル余を投じて600MW(メガワット)の発電施設を建設するか否かを決定する。
Sembecの昨年度売上げは6億690万Sドル、税引き前利益は810万Sドルと、前年比21.8%下降した。同社は、昨年上半期には990万Sドルの税引き前利益を報告しており、下半期には損失を出したことが窺える。同社は下半期の不振を多角化路線に伴う間接費の急増に帰している。これらには中国におけるBOO(建設/所有/経営)インフラ開発事業が含まれる。
しかし手元に10億Sドルの契約を有するSembecは、発電/インフラ/建設サービスを含む10領域をターゲットに事業を展開、ASEANの指導的なエンジニアリング企業を目指すと言う。(ST,BT,LZ:4/8)
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