1997-04-09 ArtNo.10051
◆<星>アジア大平洋地域半導体市場、今年は17%成長
【シンガポール】アジア大平洋地域(日本を除く)の半導体市場は昨年の不振から立ち直り、今年は348億米ドルに17%成長する見通しだ。
米国の市場調査会社データクエスト幹部が先週のセミナーで語ったところによれば、アジア大平洋半導体市場は1995年に42%の成長を見た後、昨年は297億米ドルと、1990年以来初めて8.3%のマイナス成長に陥った。落ち込みは主に世界半導体市場の5分の1を占めるDRAMチップの80%の値下がりによる。
データクエストのいわゆる半導体部門の成長を支える3C、コンピューター、コミュニケーション、コンシュマー・エレクトロニクスの中では、コミュニケーション部門が42%増の54億米ドルと最も成長が速く、PC(パソコン)市場は384億米ドルと、これに次ぐ29.7%の成長が見込まれるている。日本を除くアジア大平洋地域は2000年には世界半導体市場の24%を占め、日本と同水準に達する見通しだ。現在アジア大平洋地域は21%、日本が27%、南北アメリカが3分の1、欧州が20%弱となっている。向こう5年間には香港を含む中国市場がアジア大平洋地域半導体需要の40%を占める見通しだ。(ST,BT:4/8)
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