1997-04-09 ArtNo.10049
◆<星>シーゲート、PCBA製造にUS$5400万追加投資
【シンガポール】シーゲート・テクノロジーは5400万米ドルを投資してプリント基板アセンブリー(PCBA)製造業務の拡張と自動化を図るとともに、シンガポールからジョホール州スナイ工場への製造業務の移転を加速する。
シーゲートが7日発表したところによれば、5400万米ドルの60%はスナイ工場の拡張に充当、残りはスナイ及びシンガポールのスノコ、インドネシアのバタムにおける工場自動化と新設備の購入に当てられる。シーゲートの社内におけるPCBA需要は1日約10万ユニットで、スノコ工場(S$9000万)が全体の60%、スナイ工場が25%、バタム工場が10%を供給、残りは社外から調達している。来年6月までにスナイ工場のシェアは50%にアップする。
ジョホール州スナイ・インダストリアル・パークに3000万米ドルを投じて昨年9月に建設されたスナイ工場は、現在工場スペースの半分を利用しているに過ぎない。シンガポールはエンジニアリング/プロセス・デベロプメント・センター、フレクス・サーキット技術を応用した高付加価値製品の製造拠点となる。スノコ・オフィスはまたPCBA業務の地域本部の役割を担う。シーゲートが全世界に設けている6つのデザイン・センターの1つ、プロセス・デベロプメント部門は昨年スノコに移転された。シーゲートは設備業者と共同で高速生産ラインを開発したが、今後も自動化設備の開発に力を入れる。これまで1生産ラインにはオペレーター28人を必要としたが、130万米ドルの新生産ライン(製造/検査用)は、僅か9人のオペレーターで足りる。ディスク・ドライブ業界の長期的見通しは依然良好なことから、PCBAビジネスも年率15%の成長が見込める。同社のHDDビジネスはモービル・ドライブを除き、数ヶ月前ほどではないが、依然として供給逼迫状況が続いていると言う。(ST,BT,LZ:4/8)
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