1997-04-08 ArtNo.10038
◆<星>AMD、インテルMMXペンティアム・チップに挑戦
【シンガポール】米国のマイクロプロセッサー・メーカー、アドバンースト・マイクロ・デバイシス(AMD)は先週、インテルのペンティアムMMXプロセッサーに直接対抗する第6世代のAMD-K6 MMXプロセッサーを市場に投入した。
AMD-K6 MMXチップの166/200/233MHzモデルの価格は249~469米ドルと、同レベルのインテル製品を下回る。インテルは2月にMMXペンティアム・チップの価格を2~24.2%引き下げたが、336~539米ドルとなっている。
AMDのWJサンダース3世によれば、AMD-K6 MMXプロセッサーは小型、高速、省エネ、しかもインテルのペンティアム・プロに比べ低廉なことから、ウィンドウズ環境のコンピューティングには最適。システム製造業者や再販業者は、顧客のニーズに応じた高性能なMMXデスクトップ・システムをより手頃な価格で提供、市場を拡大できる。
AMDはシンガポール工場に1000人以上を雇用、マレーシアのペナンにも製造施設を設けているが、K6チップはテキサス州オースチンのFeb25ウエハー・ファブで製造される。AMDはシンガポールでは、BBSエレクトロニクス、イントラコ、フューチャー・エレクトロニクスをディストリビューターに指名している。
インテルは今年2月MMXテクノロジーの商標権を侵犯したとしてAMDとサイリックス・コープを告訴、MMXの名称使用を禁じる前者に対する訴訟公判は今月28日開廷される。インテルはこれに先だって4月1日からMMXの名称使用を禁じる法廷命令を申請したが、同申請は棄却された。サイリックスとは既に示談が成立している。(BT:4/7)
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