1997-04-08 ArtNo.10034
◆<星>ガスリー、建材/ロジスティクスにS$1.7億投資
【シンガポール】ガスリーGTSは向こう数年間に建材/ロジスティクス部門に1億7000万Sドルを投じ、域内市場におけるプレゼンスを強化する。
ヘンリー・オン重役によると、昨年ガスリーGTSは香港証取上場企業2社、セラミック専門のインターフォーム・セラミクス・テクノロジーズ(ICT)とロジスティクス会社アイディアル・パシフィック・ホールディングズに、それぞれ2000万Sドルと2100万Sドルを投資、戦略的権益を手に入れた。両社はいずれも中国と香港に強力なプレゼンスを有する。
ガスリーは中核とする不動産事業とエンジニアリング事業における経験/ノーハウをこれら2社に注入、その成長を支援するとともに、4部門が等しくグループ利益に貢献する態勢の構築を目指す。
グループは向こう3、4年間にシンガポールに総合的なロジスティクス/ディストリビューション・センターを設けるとともに、域内に同様な施設のネットワークを展開する。各ロジスティクス・センターのコストは5000万~5500万Sドルと見積もられ、同社は3年内に1億~1億2000万Sドルを同目的に投じる。これに伴いガスリーはフレイト・リンクス・エクスプレス・ホールディングズのヘンリー・チュア重役(ED)をロジスティクス部門のマネージング・ディレクターに指名した。
ガスリーGTSはまた5000万Sドルを建材ビジネスに投資する計画で、域内の潜在パートナーと提携交渉を進めている。最終的にASEAN、インドシナ、中国をカバーするディストリビューション網を設け、タイル、大理石、花崗岩等の供給を手がけるとともに、採石段階からプロセスや品質のコントロールを図る。
しかし不動産とエンジニアリングは今後もグループの中核業務としての地位を維持すると言う。(ST:4/7)
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