1997-04-05 ArtNo.10007
◆<星>建築用足場のポーリャン、上場機に海外飛躍目指す
【シンガポール】建築現場に木製足場を供給する専門会社として1972年にチア・キーホック氏兄弟とそのパートナーにより設立されたポーリャン・ホールディングズ(PLH)は、今や年商1億7000万Sドルの中堅企業に成長、シンガポール証取(SES)上場を通じて、域内市場における飛躍を目指している。
チア会長によると、同社は現在建設現場、造船所、石油化学工場等で使用される足場やプラットフォームの製造、販売、リースを手がけており、公募調達した資金は主に新設備の購入や海外市場進出の費用に充当される。昨年同社はプラットフォーム・サプライヤーのCMEインダストリーズを買収したが、これはアクセス・イクウィップメントのターンキー・サプライヤーを目指す戦略に基づくもの。昨年の同社純益874万Sドルの半ばがこの種のアクセス・イクウィップメント取引により占められた。
PLHの建設部門は住宅開発局(HDB)、ジュロン・タウン公社(JTC)、民間のプロジェクトを手がけ、ボリュームは大きいがマージンは小さい。しかし公共住宅のアップグレーディング・プログラムや新規公共住宅プロジェクトに伴う機会は大きい。
海外市場ではマレーシアと中国の機会が大きく、マレーシアでは目下ジョホール州で天井板の製造を手がけている。同社は傘下の全部門のユニットをマレーシアに設けることを計画している。中国ではシンガポールの蘇州工業パークにおけるJTC工場の建設を引き受ける計画だ。
同社の税引き利益は1992年の7万7000Sドルから1996年の874万Sドルに拡大、向こう数年も売上げ/利益の15-20%の成長を見込んでいる。(ST:4/4)
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