2020-10-12 ◆カーン首相、アフガンからの急な撤退に警鐘
【イスラマバード】イムラン・カーン首相は、アフガニスタンからの外国勢力の急速な撤退に警戒感を表明するとともに、地域のスポイラーが既得権益のために荒廃した国の不安定さを利用する恐れがあると警鐘した。
イムラン首相は9月26日版ワシントン・ポスト紙に「アフガニスタン和平プロセスに投資したすべての人は、非現実的なタイムラインを設定したいという誘惑に抵抗する必要がある。アフガニスタンからの国際的な性急な撤退は賢明ではない」との一文を投じた。首相は「我々はまた、平和に投資せず、アフガニスタンの不安定さを彼ら自身の地政学的目的に有利と見なす域内のスポイラーを防がねばならない」と付言した。
首相は、アフガニスタン政府とタリバンの代表団が9月12日にドーハでアフガン戦争を終わらせるための会談を行ったことを想起し、アフガニスタンと地域全体にとってまれな希望の瞬間が遂に訪れたと語った。「アフガニスタン政府がタリバンを政治的現実として認めたように、タリバンがアフガニスタンが成し遂げた進歩を認めるよう期待される」と首相はその楽観的展望を示した。「米国同様、パキスタンもアフガニスタンが二度と国際テロの聖域になることを望んでいない。9.11以来、8万人以上のパキスタンの治安要員と民間人が、恐らく最大かつ最も成功したテロとの戦いにおいて命を落とした。米国同様、我々はテロとの戦いで流した血と財産が無駄になることを望んでいない。我々はそのために多国間協力に取り組んでいる。」
イムラン首相は「その平和への第一歩がドーハで踏み出された」とし、「アフガニスタン和平プロセスを見通すことなく、また何らかの理由でそれを放棄することにより、悲喜劇に終わらせてはならない」と訴えた。
○ザルダリ元大統領、高裁に資金洗浄及びパークレーン公判棄却申請
【イスラマバード】アシフ・アリ・ザルダリ元大統領は9月28日、イスラマバード高裁(IHC:Islamabad High Court)に、国家会計局(NAB: National Accountability Bureau)により提出されたマネーロンダリングとパークレーン訴訟の棄却を求める訴えを提出した。
ザルダリ被告は、前述の訴訟で無罪になったため、放免されるべきだと主張した。彼はこれらの案件は、管轄権がなく、違法、不法、無価値で、最初から無効なため、棄却されるべきだと訴えた。
IHCは9月28日、80億ルピーの取引疑惑に関する調査を巡る、ザルダリの暫定保釈を10月15日まで延長するとともに、NABに再度回答するよう指示した。アーミル・ファルーク判事とモーシン・アクタル・カヤニ判事から成る二審裁判官団(division bench)が、上記保釈申請を審理した。
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